楽しい方向音痴の旅日記

渡辺沙羅のブログです。 This is Sara Watanabe's blog.i just want to live happily.

命をいただく【閲覧注意】いただきものの鹿 ①革なめし

最近なんだか鹿の解体づいていました。
今回は少しグロテスクな写真が含まれているかもしれません。4本足の動物の解体が苦手な方、ご注意ください。でもこのあたりのこと、お肉を食べる人には知ってほしいような気もしますが…







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ことの始まりは、先日鹿の足をいただいたことでした。
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実は前に一度、家の近くに出た鹿を犬が仕留めてしまったことがありました。
この時は家族で落ち込んで、一晩悩んだ結果、次の日に近所の方々に連絡してみることにしました。すると、思いの外興味がある人が多く、食べるための解体をすることになりました。
まだ、幼く落ち込んでいた私は、包丁を握りしめてどんどん解体していく大人の姿に圧倒されて、カメラ係をやってました。それでもちょっと辛かった……。

革を剥ぎ取って、頭を切り落とすと、外観はお肉に見えてきます。内蔵は鶏(当時、知り合いの平飼いたまご屋さんからいただいた廃鶏は経験済みだったので)に比べるとなにもかもが大きく、自分よりも大きく、形も造りも鶏とは違いました。
歯のない鶏の胃袋は砂肝と言って本当に砂がたくさん入っているのですが、鹿には胃袋の中はタオルのような繊維になっていて、反芻しながら消化するため、中身を入れたまま放置するとだんだん膨らんできたり、
心臓はかなり大きくて、ちゃんとハート型をしていたり、
新しく知ることばかりでした。


(腰にさげる)のこぎり入れを鹿革で作りたいと思っていたところだったので、今回は足についていた毛皮を塩とミョウバンでなめしてみようと思います!

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ミョウバンと塩で4日目の鹿革。


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1週間後、カピカピごわごわ。


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小さなナイフで削ろうとしてみたのですが、ちょっと乾きすぎで大変でした。


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大雑把なので、オービタルサンダーでガーっ!


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表の毛の部分は、こんな感じ。水で洗っているときからたくさんのダニが見つかり、野生動物の大変さを感じました。


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裏はこんな感じになりました。ちょっとぶつぶつが残っています。
フェイスブックでどうしたらいいでしょうか?と声をあげたら、たくさんの方からアドバイスをいただきました。とっても嬉しかったです。ありがとうございます。

▷再び水につけると柔らかく元に戻るので、その時に再び高圧洗浄機でガーっとふっ飛ばす。
▷半乾きのうちにオイルを塗る。
▷噛み付いたり、アスファルトのような硬い場所に叩きつけたり、刺激をあたえると柔軟になる。

ということで、高圧洗浄機でふっ飛ばしたあと、乾燥途中でオイルを塗って吸わせて、噛み付くことはできないのが残念だけど、丸い石や固いものに叩きつけてみようと思います。
急に2頭分の毛皮が手に入ったので、いろいろ実験できそうです!

徐々に料理編、鹿革なめし編、解体編をアップしてみようと思います。