楽しい方向音痴の旅日記

渡辺沙羅のブログです。 This is Sara Watanabe's blog.i just want to live happily.

3.11の記憶と今。

 

最近譲っていただいた、わたしの愛車。テーラー。

このテイラーは、ディーゼルエンジンなので、化石燃料を使わず、てんぷら廃油で動かすことができます。

荷台に草刈り機を乗せて、母と田んぼへ向かうところです。この5分後、車が一台ずつしか通ることのできない橋の上で停まってしまい、坂道を押すことになってしまいました。

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最近、中学高校時代の友達と話をする機会がありました。

なんだかわたし、自由の森に在学中のときほうが人前で発言することに慣れていたかもしれない、自分で調べて文章を書くということの練習をしていたのでは?ということを感じました。

そういえば、自由の森の授業で「脳はどれぐらいの時間生きたか」で考えられることの範囲や量が決まるのではなく、「どれだけ使ったか」が脳の発達に関係すると生物の教員が授業で言ってたっけ…?

そんな思いから、7日に開かれた北巨摩9条の会主催の講演会の始まりに若者の思いとして発言させてもらいました。

 

 

私は、3・11が起きた年に、自由の森学園の高校を卒業しました。
在学中に進路を考える際に、「学び続けられて、自分の観点から考えて、判断して、発信できる生き方」を学びたいと思い、大学に行かない選択をしました。

3.11が起きたあの日は、寮からすべての荷物を引き揚げて山梨の実家に戻ってきていました。
東北が震源だとわかったあと、父がすぐに女川原発福島原発モニタリングポストの値を調べました。いくつかがもうすでに調整中になっていました。ずっとオンラインでモニタリングポストを見ていると、だんだん調整中という表示が多くなっているのと同時に、女川原発の値が上がっていることに気がつきました。
そのときから、私はブラインドを下ろした部屋にこもり、福一ライブカメラから聞こえる風の音をバックミュージックに、毎日、風向きのチェックと、モニタリングポストの値を調べているという生活がしばらく続きました。

それと同時に、事故への東電の記者会見や、経済産業省の対応をみて、就職のために大学に進学しない私の選択は間違っていなかったのかもしれないと思いました。

今は、山梨にある家を拠点に、興味のある生き方しているひとを尋ね歩いています。
具体的には、自分が楽しめる範囲で自分の食べるものを作るまたは、採集してくる、廃油で車を動かす、廃材や身近にあるものを使って自分のほしいものを作る、海外の市場やローカルフードから入る言語や文化を学んだりも、しています。

わたしは戦争に、かかわりたくないという思いがベースにあります。化石燃料を使うということは戦争に直接的に関わっていると思っているので、戦争をなくす世の中を作るのひとつのキーワードとして、自動車や発電のための燃料の問題も考えていこうと思っています。

それと、もうひとつ、海外を旅して強く思ったのは、ほかの国の友達は自分の国のいいところをどんどん紹介できるのに、私は日本のことを紹介するとき、問題点や不満はたくさん思い浮かぶのに、いいところがすぐに出てこなくて少し悩んでしまいました。

私にとって、国籍の違う友達に向けて誇りを持って紹介できることは、日本は憲法で戦争を放棄しているということでした。

だからこそ、いま、安倍政権戦争放棄という憲法の原則を、憲法の解釈を変えるということでうやむやにしてしまうことに危機感を思っています。

21歳 渡辺沙羅

 

今回講義をしてくれたのは山梨県立大学の教授の小尾さんで、山梨県立大学の雰囲気や、やっていることの紹介の後、小グループになって「若者のイメージ」について「良いところ」と「悪いところ」や、「あなたが若者に向けて発信できること・伝えたいこと」そして「それらを伝える方法」について意見を出しあうというプレインストーミングというグループワークがありました。

とりあえず、一応わたしも今は若い者なので、ちょっと書きにくいなぁとも思ったのですが、年輩の方意見が聞けてよかったです。

年輩の方が(若者に)伝える方法として、対話という手段の提案が多かったです(中には動画を進める、SNSで発信するということもありました)。対話は、相手に出会うことがなければ、成立しないように思います。今回の講演会にはわたしのほかには、若い人は男性&女性、それぞれひとりずつしかいませんでした。でも、おそらく9条の会の会員の方のご家族にも、たくさんの若い方がいるように思います。見知らぬ人に訴えかけるよりも、家族そろって楽しくご飯を食べながら、家族の中で語り合うこと、案外そんなことが大切なのではないかと思いました。

 

それから、もうひとつ、山梨県立大学の生徒さんのレポートでスマートフォンについての紹介もありました。主なテーマは、ネット・スマートフォン依存症。そのときに韓国はネット依存症が重症化していて大変だと聞きました。

もちろん、依存症は問題だと思います。しかし、それは韓国やスマートフォンに対するネガティブキャンペーンとも考えられないでしょうか?

わたしは最近、韓国の若者の政治意識の高さに衝撃を受けました。韓国では政治のことで、親子で論争になることもあるそうです。なんで、こんなに違うんだろう?もしかしたら、インターネット・スマートフォンの普及も関係あるのでは?

韓国の選挙について、素人の乱松本哉さんがブログで紹介しています。ぜひ見てください!

ブログURL→ http://ameblo.jp/tsukiji14/entry-11871548056.html