震災前の飯舘村の暮らし ①
4月10日から15日まで八ヶ岳で、福島県飯舘村の写真展が行なわれています。
どの写真も声が聞こえそうなくらい自然な写真で、素敵な笑顔のおばあちゃんたちの背景にはとっても豊かでやさしそうな、私の住んでいる町、白州にも似ている自然の風景が広がっています。
日時:2015年4月10日~15日
9時から17時(最終日は16時)
場所:小淵沢篠尾郵便局ギャラリー
(山梨県北杜市小淵沢町上笹尾468-1)
会場では、飯舘村のポストカードの販売もあります。
昨日(11日)は写真家の菅野千代子さんが会場に来てくださり、福島から避難して移住された方々も来てくださいました。
夜には菅野さんとお食事をしながら、お話を聞きました。
ヤギのお散歩をされている素敵な笑顔のおばちゃんは、昔、戦争で旦那さんをなくされているそうです。
また、ヤギのお散歩の写真以外にも、あずきの選別をされている写真もあります。お野菜を作っては人にあげるのが趣味で、近所の方に差し上げて笑顔をふりまく素敵な存在だったそうです。
現在は、飯舘村からは避難することになってしまい、ご家族と一緒に住んではいるものの、ヤギは一緒に住めなかったため、どこかにもらわれてしまったということも知りました。
それから、一緒にお食事をしたメンバーの中に、幼いころ博多から広島に疎開した時に広島で被曝してしまった方もいました。
お話し会の最後に飯舘村がご実家で避難して移住された方が、とっても美味しいよもぎ餅を出してくださいました。「もう飯舘村ではこういう餅草とれないからね…」と残念そうな声が忘れられません。
原発の爆発後、FUKUSHIMAとして広く知られてしまった福島県飯舘村。以前はこんなに綺麗で素敵で豊かだったこと、それから原発マネーを一切受け取っていなかったこと、忘れません。
明日(13日)の午前中は私が受付係をやらせてもらいます。
たくさんの方のご来場をお待ちしております。